このサイトは、就活応援サイトというジャンルではありますが、単に就活を成功させる(=就職する)ためのテクニックを伝えることを目的にしているわけではありません。
就活を通じて、「正解のない課題」に対して「自分で考え、選択し、行動する」ということを体験し、その大切さを理解するサポートをすることを目的としています。

そして、就活を通じ、みなさんに次の2つのことを提供したいと考えています。

1)自分が実現したい目標やビジョン、価値観を明確することの重要性
2)そして、実現したい目標の実現につながる就職先に就職するための考え方・方法論

この2つの点を理解しながら就活に取り組むことは、就活自体に達成感を感じることができるだけでなく、就職してからの充実感を感じることができるはずです。
自分が目指している“何か”を明確に意識しながら仕事に取り組める満足感。
それをを感じることができる治療家を目指してください。

m_bar.png

1)就活の意義を考える

「就活」という言葉は、狭い範囲で考えると「就職先をみつけ、就職する」という意味になります。
しかしながら、もっと広くとらえると「自分の目標を明確にし、その実現につながるスタートをするために就職する」という広い意味で考えることもできます。

つまり就職するということは、みなさんが人生で達成したい目標やビジョンなどを実現していく過程の一つの通過点であるということです。
特に鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師そして柔道整復師を目指しているみなさんには、実現したい“何か”があるはずです。
その実現したい“何か”を具体的にかなえるために、みなさんは就職することになります。

そして鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの医療職種には、いろいろな働き方があります。
そうした中で、みなさんが本当に満足できる就職先をみつけるには、どうすればいいのでしょうか?
その実現の仕方を学ぶことは、治療家としての知識や技術を学ぶことと同様に大切なことではないでしょうか?

そもそも“就活”には、その進め方に絶対的な正解があるというものではありません。

みなさんは社会にでると、これまでの学校生活とは違い、数多くの“正解のない課題”に取り組み続けていくことになります。
そうした時、自分自身でその問題について考え、選択し、責任を持って行動していくことが必要になります。

実は、“就活”はみなさんが学生から社会人へなる過程で、こうした“正解のない課題”へ取り組む最初の大きなステップになります。
自分が働きたいと思える職場を探しだし、応募書類を作成し、面接対策を考えるというステップには、どれも正解があるわけではありません。
その過程では、みなさんは自分自身で考え、時には悩んだりしながら、自分自身で選択(=決断)し、行動していくことになります。
そういう意味で、“就活”は社会人へなるための大切なステップといえます。

〈Point〉
就活は、社会人になるためへの“正解のない課題”へ取り組む最初のステップ

また、“就活”は自分が“何を”大切にしながらこれからの人生を歩んでいくかを自分自身の中で考え、決めていくための機会としても重要な意味を持っています。

みなさんは、自分が将来、実現したい目標やビジョン、価値観などを具体的にイメージできていますか?
人生においてこの「目標設定」というものが大切であることは、歴史上の成功者をみても明らかですし、今日においても成功者といわれる多くの方がどこかのタイミングで自分の目標をしっかりと定めているといわれています。

※成功とは、決して経済的に成功するという意味だけではありません。自分の望む豊かな人生を送れているという広い意味での成功を意味しています。

そのため、このサイトでは、単に就職先を探すという狭い視点ではなく、「自分の未来をデザインする」ための考え方を中心にした就活スタイルの一つの手法をお伝えしたいと思います。

2)実現したい目標はありますか?

さて、具体的な内容に入る前に、“就活とは何か”について考える必要があります。
前節で伝えたように就活は、単に就職先を決めるというものではありません。
みなさんの目標やビジョンを実現するためのスタートして就活に取り組むということを理解しましょう。

つまり、
「“就活とは、自分が人生で達成したい目標やビジョン、価値観を明確にし、その実現につながる就職先を見つけ、その組織の一員として相応しい人材であることを認めてもらうための一連のプロセス」
ということができます。

そして、この就活という一連のプロセスは、進め方にも考え方にも“正解がない”ということができます。

では、進め方に正解のない就活に対して、どのように取り組めばいいのでしょうか?
そこで一つの考え方として、就活の5つのステップという観点で捉えていきたいと思います。

なかには、学校の就職ガイダンスなどで似たような内容を聞いたことがあったり、就活の経験がある方はイメージ的に理解できるかと思います。

しかし、実際に就活をしてみると、実に多くの方が、「なんとなくイメージや条件などが良さそうな求人情報を得て、形式的に応募書類を作成し、そして面接にのぞんでいる」というケースが多くみられます。
もちろん、結果的に良い就職先をみつけらればいいのですが、満足のいかない就職になってしまったというケースもありえます。

なぜ、そのような残念な結果になってしまうことが多いのでしょうか?

それは、就活のスタートの時点からボタンを掛け違えてしまっている場合が多いためといえます。
特に最初のステップである「自己分析をする」という点に時間をかけていない方が多く見受けられます。
就活では、自己分析を通じて自分が実現したい目標やビジョン、価値観などを自分の中でしっかりと“認識する”ことが最初の一歩となります。

そして、その上で自分が働きたいと思える就職先をみつける必要があります。
自分の目標がしっかりと理解できれば、おのずと自分が働きたいと思える就職先がみつかるはずです。

なぜならば、就職先は、自分の目標の実現につながる就職先を選ぶことになるからです。

〈Point〉
就活では、自分の実現したい目標につながる就職先を探すことが最大の目標


〜自分が実現したい目標と就職先の関係〜



そのためには、「自己分析」をはじめとした5つのステップを一つずつクリアし、採用を勝ち取ることが必要になります。

3)就活の5つのステップ

では、就活の5つのステップについてそれぞの概要をみていきます。

〈Step1〉自己分析をする
就活における自己分析とは、自分がどのような目標を持ち、どのように仕事をしたいのか、どんなことを大切にしているのかそして自己PRできる材料は何かについて考え、整理する取り組みです。

もう少し具体的にすると、

1)自分の将来の目標を明確にする(実現したい目標やビジョン、価値観を明らかにする)
2)過去〜現在という時間軸で自分自身の物語(ストーリー)から自分の価値観や自己PRをするための材料(情報)を揃える

ということになります。

〈Step2〉志望先を選定する
みなさんはどこから「求人情報」を集めていますか?
ある学校の就職サポートをしている際に、少し驚いたことがあります。
それは、学校にある求人情報だけから就職先を探そうとしている方がかなり多かったということです。
もちろん、それ自体は間違いではありませんが、より視野を広げて求人情報を得ることが必要です。

また、治療院の見学や学校などで行われているインターンシップも就活における情報収集としてとても大切なものです。
自分が働くための場所をみつける大切なステップですので、自分の五感を最大限に活用し、情報を集める必要があります。


〈Step3〉志望動機をつくる
志望動機は、面接で最も評価される項目の一つです。
この志望動機をどのように作ればいいのかということを多くの学生の方が悩んでいた点です。

志望動機は、「自己分析」と「応募先の選定」という2つのステップに取り組んだ結果、具体性があり、面接官を納得させられる内容につくりあげられるものです。
どのような観点で志望動機をつくればいいのかについて考えていきます。


〈Step4〉応募する
応募したい(働きたい)就職先がみつかったら、実際に応募することになります。
“応募する”ということは、単に電話や応募書類を送付し、応募する意志を伝えるだけのものではありません。
この応募という形であらわれる行動そのものから採用試験は始まっています。

また、面接の前に書類選考がある場合もあります。
その場合、書類選考に受からないと次のステップには進めません。

この応募という行動を通じて、いかに自分のアピールするか、そして書類選考に受かるかという点について考えていきます。
この段階で、採用側に「ぜひ会ってみたい!」と思ってもらうには、どうすればいいのでしょうか?
その点を踏まえながら考えていきます。


〈Step5〉面接を受ける
採用側はどのような点でみなさんを評価しているのでしょうか?
この点を理解しておくことは、面接を乗り切り、採用(内定)を勝ち取るためにとても重要なポイントです。

多くの方は、この段階までくると「面接に受かる!」ということが最終的な目標に置き換わってしまいます。
就活は、自分が設定した目標の実現につながる就職先を探すことであるという点を忘れずに面接を受けることが必要です。
こうした点を踏まえ、面接への対応の仕方や心構えを考えていきます。

次章から各ステップの詳細について取り上げていきます。

m_bar.png