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〜就活コラム vol.1〜


「就活本」は読むべき?

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さて、みなさんの中には、『就活本(就職関連本)』というものがあることをご存知ない方もいるかもしれません。

『就活本』は、自己分析など就活全般に関わることや“自己分析”のやり方を主に書いてあるもの、面接対策に特化したものなど種類も内容もバラエティーに富んでおり、一般企業へ就職を希望している多くの学生の方に読まれています。

大きな書店には、専門のコーナーも設置されており、一体どれがいいのかと選ぶのも大変です。
またここ数年では、自己分析や面接対策、応募書類の書き方に対するサポートを行うような就活塾のようなサービスを展開している企業もあり、就活というものがひとつのサービス産業というような状態になっています。。

こうした状況の中、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの専門職を目指すみんさんにとって『就活本』は役に立つのか考えてみたいと思います。

果たして『就活本』は読むべきなのでしょうか?

いろいろなご意見はあるかと思いますが、

このサイトの立場としては、1、2冊ぐらいは読んでみる価値がある

と思います。

その理由は、以下の通りです。

①一般企業に就職するわけではなくても、就活のプロセスは基本的に同じであり、自己分析の方法論などは参考になる箇所もあるから
②面接での一般的な質問についてまとめてあり、参考程度に確認することは損にならないから
③自分が将来、採用担当者になったり、開業した際、どのような採用基準を設けるべきかを考える参考になるから
④同世代の方たちが就職活動というものをどのように進めているのかを知ることは、治療とは直接的に関係ないが、社会の状況を知るという意味で貴重な情報になるから

という4つの点があげられるからです。

特に①については、自分の考えを深く掘り下げ、意味づけをしていくという手法を学ぶための参考になるものもあり、就活という範囲以上に“自分の目標設定”に役に立つ部分があると思います。

また、みなさんの中には、資格はとるけど、一般企業への就職を希望されている方も少なからずいらっしゃることでしょう。
資格を取ったからといって必ずしもこの業界で仕事をしなければいけないということではありませんから、そうした目標を持った方たちは、一度は目を通していただきたいと思います。

尚、『就活本』を利用する場合の注意点があります。

『就活本』には、就活に対する考え方や方法論など本当に数多くの内容がありますので、自分に合うか合わないかという問題があります。
そのため、購入する前には、目次と内容に目を通して、これなら読めそうだというものを購入されることをお勧めします(せっかく購入しても本棚で埃をかぶることがないように...)。
また、購入しなくても市の図書館などにも置いてありますので、借りるという方法もあります。

特に「自己分析」については、深く考えることは必要ですが、あまりに本に書いてある手法ばかりに注意がいき、先に進めないということには注意してください。

また、面接における想定質問の模範解答をそのまま覚えて答えるのもいい方法ではありません。
面接官も多くの面接を経験していますので、面接・応募書類から受けるみなさんの印象とかけ離れた回答をしても、違和感を感じ、結果的に不採用になるケースが多くなります。

尚、一般企業向けの『就活本』の中には「エントリーシート」というものの紹介がでていますが、治療院や医療機関でそうした方法を行っているところは少ないといえます。
ただ治療院によっては、履歴書とは別に自己紹介状(自己PR)などの書類の提出を求めているところがありますので、応募先に合わせて用意するようにしましよう。

特に鍼灸の教員養成課程や柔整の専科教員講習などを経て、養成校の教員や講師を目指す方は自己紹介状などの提出を求められることが多いと思われますので、しっかりと対応していく必要があります。

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